誇りある相手に、
誇れるものを。
1933年(昭和8年)、新潟県五泉市に生まれ、20代で名古屋へ渡り、衣類の卸売業で修行を積みました。
その後、東京で「タケダ商事」を立ち上げ、生来の負けん気と地道な努力で官公庁を中心に販売網を次々と展開させていきました。
「福です。服です。服のタケダです」という手書きのポスターを何枚も作り、信頼と実績を重ね、1975年に「株式会社タケダ」を設立。不動産など多角的な事業も展開しました。
ある日、証券取引所界隈で耳にした「酒の話」が、酒販への転機となります。
当時、酒類販売免許は取得が困難でしたが、それまで関わった人たちの支援や協力のもと、免許を取得することができました。「誠心誠意。誇れる相手に、誇れるものを届ける」という信念のもと、酒の世界へ。
すでに宮内庁や警視庁、税務署といった機関への納品実績があったことから、「二重橋」「大警視」という商標とともに、誇れる酒を届けるブランドを確立しました。
新潟出身であることから、新潟県をはじめ、都内近郊の酒蔵を妻と共に自ら目と舌で選び抜きました。
ただ仕入れるのではなく、造り手とともに「より良い酒を育てる」ことを重視し、その品質は多くの信頼を集めてきました。
タケダが貫いたのは、「誠心誠意」という商いの姿勢。
その精神は今も、タケダ酒販部の礎として受け継がれています。